9月5日、「うすきに新しい道を 〜未来へつなげるまちづくり〜」に参加しました。
主催は「うすきの道を考える女性の会」。
筑波大学名誉教授、石田東生さんがさまざまな角度から「道」を語ってくださいました。
- 停滞する経済、格差拡大
- 人口減少、超高齢化による地方の壊死
- 基礎的な生活基盤の維持困難
- 気候変動による自然災害の激甚化
- 目標・共通価値の喪失による日本人の漂流
- 政治の劣化 etc・・・ etc・・・
劣化し立ちすくむ日本の状況を説明することから話が始まりました。
人の幸せが生存(生命、衣食住)と「生きがい(学、働、育、遊、交)」で成り立つとしたら「モビリティ」は欠かせない要素。
衰退する公共交通、CO2削減、免許返納運動などの現状を直視して新たな「道」のあり方を考えていかなくてはなりません。
石田さんの
「道路空間をもっと人間のものに・・・具体的には安全、快適、公正、幸福、健康、歴史、文化や暮らしをキーワードにして人の幸せに寄与するものにしていくことが大切」
という話しを聞いて、臼杵の町の風情でもある、暮らしと密着した歴史ある道の価値を改めて感じました。
- 静かで落ち着きのある町並みを残したい
- 誰もがが安心して歩ける道であってほしい
- 災害時に機能する道であってほしい
といった願いもありつつ、臼杵港からのアクセスなどを考えるとき、臼杵のまち(交通網整備)は重要な局面にあると感じます。
臼杵がどんなまちであり続けたいのか?
将来へのビジョンを描きながら市民で考え合っていきたい。
「みち」というのはわたしたちの日々の暮らしに欠かせない共有の財産ですから。
「”道路”は幸せになるための手段であり、目的ではないんですよね」
という講師のことばが印象に残りました。
コメントをお書きください